ヴァイオリンのアジャスターを、簡単に交換できるってご存知でしたか?
今回はアジャスターの交換方法や、素材によって変化する音などについてご紹介していきますので、是非参考にしてみて下さい!
ヴァイオリンのアジャスターとは?
ヴァイオリンのアジャスターとは、音程の微調節をするための補助パーツのことです。
チューニング(調弦)する際に、まずはペグを回して音程の調節をしますが、上級者でないとぴったり合わせることは難しいです。
そんな時にアジャスターを使用することで、微妙な音程を修正し、音の微調節をすることができます。
アジャスターのみでチューニングすると弦の張力バランスが異なり、駒を傷めてしまう可能性があります。そのため、できる限りペグでチューニングした後、アジャスターを補助的に使用するようにしましょう。
アジャスターの使い方
弦は引っ張られると音程が上がるので、ネジを右にまわし締めると音程が上がり、ネジを左にまわし緩めると音程が下がります。アジャスターと駒の間のほんの少しの緩みや張りで音程が変わってしまうため、弾いている最中に音程が下がってしまうことがあります。
そんな時の微調整をする際にも、アジャスターが便利です。
ヴァイオリンのアジャスターは交換できる!つけ方を解説
ヴァイオリンのアジャスターは簡単に交換できます。ネジの動きが悪くなってきたら交換することがおすすめです。
金額は安いものだと500円〜1500円程で購入できます。
交換する際はヴァイオリンに傷がつかないように、テールピースの下にクロスなどを敷きましょう!
E線ループエンド(Loop)の交換方法
アジャスターの上下のネジを取り、本体部分をテールピースに取り付け、アジャスターをテールピースの下から穴に通していきます。下のネジをしっかりと締め、上のネジは緩みすぎてしまわないよう、程よく締めます。最後にアジャスターのフックにループエンドを引っ掛け、弦を張っていきます。
E線ボールエンド(Ball)の交換方法
アジャスターの上下のネジを取り、アジャスターの筒状部分をテールピースの穴に通し、さらにネジを通していきます。下のネジをしっかり締め、上のネジは緩みすぎてしまわないよう、程よく締めます。弦の先端部分のボールエンドを縦向きにして、アジャスターの溝に弦を通し、張っていきます。
ヴァイオリンはアジャスターで音が変わる!
(写真pexels)
アジャスターに使用されている素材によって、音に変化がでてきます。素材の種類によって高音を華やかにしたり、音の抜け感を良くしたりとそれぞれ特徴があります。お好みの物を選んでみて下さい。
アジャスターで音が変わる理由
ヴァイオリンに限らずどんな楽器にもいえますが、楽器は全体が振動して響きを作っています。
ヴァイオリンは、埃ひとつで音が変わるとも言われているほど、繊細な楽器です。アジャスターは小さなパーツですが、弦を張っているのを支えるパーツなので、音の変化へ大きく影響します。
アジャスターの選び方は?【素材で選ぼう】
アジャスターは様々な種類がありますが、今回は主な素材についてご紹介します。
・メッキ
ヴァイオリンの4弦の張力を揃え、高音が華やかな響きになります。チタンに比べてお値段もリーズナブルです。
メッキには、ニッケルメッキ ブラックメッキ ゴールドメッキ等、数種類のカラーデザインがあるので是非お気に入りを選んでみて下さい!
・チタン
音の伸び具合や、抜け感が良くなる効果が期待できます。中級以上の方におすすめです!
アジャスターの素材が異なるだけで、このように音に変化があるのは、奥深くて面白いですよね!
まとめ
今回は、ヴァイオリンのアジャスターについてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
アジャスターは小さなパーツですが、ヴァイオリンの調弦にとっても役に立つ便利アイテムです。音も変わる可能性があるので、こだわってみてもいいかもしれません。
アジャスターは消耗品のため、使っていくうちにネジの動きが悪くなってきます。アジャスターは自分で簡単に交換できるので、手軽なメンテナンスとして是非チャレンジしてみて下さい。
せっかく交換するのならば違う素材のアジャスターを試して、音の変化を楽しんでみてはいかがでしょうか?