・バイオリンとチェロは見るからに違うけど・・・チェロとコントラバスって違うの?似てる気がする。
・弦楽器4種類の音域ってどのくらい違うの?
・弓とか奏法も違うのかな?
今日は、こんな様々な疑問をお持ちの方がいらっしゃるようですので、お答えしていきたいと思います。
記事の後半ではチェロとコントラバスのおすすめデュオ(二重奏)曲も紹介しますよ。
では早速まいります!
疑問その1:チェロとコントラバスって違うの?見分け方は?
違います。全然違います。大きさがまず全然違うので、見分けはつきやすいかと思われます。はい。
と、これではつまらないので、せっかくですから弦楽器(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)の違いについて書いてみます♪
弦楽器4種類のそれぞれの大きさ、重さ、音域の違い
楽器の大きさと重さは、ヴァイオリン<ヴィオラ<チェロ<コントラバス の順となっています。
音域に関しては、高いほうから順に、ヴァイオリン→ヴィオラ→チェロ→コントラバス となっています。
構え方の違いは?
ヴァイオリンやヴィオラが、「肩に楽器を乗せて顎に挟んで」演奏するのに対し、チェロとコントラバスは「縦に楽器を構えて抱え込むようにして」演奏します。
ヴァイオリン・ヴィオラ(肩に乗せてあごで挟む)
チェロ ・コントラバス(縦に楽器を構えて抱え込む)
[/st-kaiwa1]ここが「チェロとコントラバスって違うの?似ている気がする」という方がいらっしゃる最大の理由かもしれませんね(笑)
弓や奏法に違いが?
コントラバスにはドイツ式のジャーマンスタイルと言われる弓と、フランス式のフレンチスタイルという弓があります。
このふたつのスタイルでは、スティックの長さやフロッグの形が全く違い、奏法も弓の下の方からフロッグを包み込むように持つジャーマンスタイルに対して、フレンチスタイルはチェロのように上から持ちます。
ジャーマンスタイル
フレンチスタイル(チェロも同じ )
[/st-kaiwa1]ここもチェロとコントラバスの見分けがつかない理由のひとつかも?
最近ではフレンチも増えてきた印象ですが、まだまだジャーマンスタイルで演奏する方のほうがよく見かけるかもしれませんね。
各弦楽器のオーケストラでの役割は?
ヴァイオリン:高音でメロディー(主旋律)を歌い、グイグイ引っ張っていく。
温厚な印象、でもポーカーフェイスで実は心の中で色んなことを思ってる…私の中のバス弾きはそんなイメージです(笑)
コントラバスは、吹奏楽やジャズにも使われたりもしますね。
疑問その2:チェロ弾きってコントラバスも弾けるの?
これは、「英語できるってことはフランス語もできるの?」みたいな質問です。
なので、残念ながら弾けません。チェロを全く触ったことがない人と比べたら、多少は演奏の仕方や音の並びなど想像つきやすいかもしれませんが。
疑問その3:チェロとコントラバスってどっちが難しいの?
基本的に、簡単な楽器というものは存在せず、どの楽器もそれぞれの難しさがあります。
シンバルを例にとってみる
皆さんもよくご存知のシンバル。こう言ってはなんですが、バシャンとやれば誰でも音は鳴りますよね。
だからと言って、「シンバルは簡単」と言えるでしょうか?
例えば、ブルックナー作曲の交響曲第7番は全体で約70分ありますが、シンバルは2楽章の最後のほうにナントたった1発だけ・・・
36分17秒のところにご注目。シンバルを打った後の後ろ姿をよく見てください。やりきった後の達成感がにじみ出ていますよ(笑)
これが簡単だとはとても・・・言えません;打楽器奏者の方、心中お察ししますって感じです。
でも、あえて言うなら・・・
コントラバスの方が難しいかなぁ・・・と個人的には思います。
まずもって楽器が大きいし、弦は太くておさえるのが大変だし、ポジション移動だって相当な飛距離がありますよね・・・
という理由だけですが、あえて言うならコントラバスのほうが難しい気がします。
チェロとコントラバスのデュオ(二重奏曲)のおすすめを紹介
チェロとコントラバスでよく演奏される曲を2曲ご紹介します。
●ロッシーニ:チェロとコントラバスのための二重奏曲 ニ長調
●バリエール:2台のチェロのためのソナタ ト長調(チェロ&コントラバス版)
まとめ
いかがでしたでしょうか?チェロとコントラバスの違いがおわかりいただけたでしょうか?
楽器を深く知ると、オーケストラなどを聴いたり弾いたりするのも一段と楽しくなりますよ^^