朝に目覚めて、あなたの部屋にクラシック音楽が流れていたら…きっと心も身体も気持ちよく1日が始まりますね。
どんなクラシック音楽で1日をはじめましょうか?
この記事では、朝に目覚めてから聴くおすすめのクラシック音楽を、紹介しています。
ちなみに、朝の気分といってもいろいろありますが、今回は
- 朝活として、元気の出る曲がいい!
- ゆったりとした優雅な朝を満喫したい!
この2つの気分に分けて紹介していきます。
朝活におすすめ!やる気の出る爽やかなクラシック音楽
まずは、朝活にピッタリな曲からご紹介していきます。
聴いているうちに、テンションがグングン上がって爽やかな気分になりますよ!
モーツァルト:ディベルティメント ニ長調 K.136 第1楽章
かの天才モーツァルトがわずか16歳で作曲した、弦楽四重奏のための器楽組曲です。
みずみずしい感性の楽曲で、明るく心を軽やかにしてくれます。
おそらく、誰もが1度は聴いたことがある曲で、1日のスタートにピッタリな作品といえるでしょう。
身体からどんどん元気が湧いてくる曲です。
ショパン:エチュード 第13番 変イ長調 Op.25-1 「エオリアンハープ」
この曲は、流れるような美しいアルペジオ(分散和音)が特徴で、1836年にショパンが作曲しました。
エリオンハープとは、自然に吹く風により音を鳴らす弦楽器の一種です。
この曲のアルペジオの音色が、エリオンハープの音色を連想させることから、シューマンによって名付けられました。
爽やかな朝、この美しい音楽を聴くうちに心身ともに目覚めてくるでしょう。
プロコフィエフ:キージェ中尉より「トロイカ」
プロコフィエフは、1933年に映画「キージェ中尉」のための映画音楽を作曲しました。
さらに翌年に、演奏会用の交響組曲として作られたバージョンもあります。
キージェ中尉が操る馬の3頭立てのソリが、シベリアの広大な雪原を軽やかに走っていきます。
躍動する馬と雪上をいく爽快感が目に浮かぶような1曲です。
モーツァルト:「フィガロの結婚」序曲
「フィガロの結婚」は、劇作家ポーマルシェが書いた風刺的な戯曲をもとに、モーツァルトが1786年に作曲したオペラです。
モーツァルトの作品のみならず、全てのオペラの中で最も親しまれている曲といえるでしょう。
親しみやすいメロディーに、力があふれてくる作品です。
シベリウス:カレリア組曲より「行進曲風に」
フィンランドの作曲家シベリウスは26歳の時、新婚旅行でフィンランド南東部のカレリア地方を訪れます。
この地方の民謡や伝説に触発されて、翌年作曲したのがこの「カレリア」です。
中でも「行進曲風に」は吹奏楽で比較的よく演奏される1曲です。
行進曲といいながらも、足踏みというよりは風が流れるような爽やかさがあります。
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第一番「プレリュード」
6作ある《無伴奏チェロ組曲》のうち、最も有名なのがこの「第1番 プレリュード」です。
16分音符が切れ目なく続き、和声の流れが浮かび上がります。
この曲は、その音楽性の豊かさから、チェロだけでなくさまざまな楽器で演奏され愛される作品でしょう。
穏やかな心地から、静かにじわじわと朝が動き始めます。
ドビュッシー:アラベスク第1番
フランスの作曲家、ドビュッシーの作曲したアラベスクは、流れる川のような美しいメロディーの音楽です。
前半と後半は、アルペジオ(分散和音)が文字通りアラベスク(唐草模様)のように組み合わさった曲になっています。
ロマンティックでみずみずしい音楽は、誰もが1度は聴いたことがある作品といえます。
この美しい音楽が、あなたの心にスイッチを入れてくれるでしょう。
ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 第一楽章
交響曲第7番は、そのリズムが聴き手をワクワクさせて印象に残る曲で、コンサートでもとても人気があリます。
音楽ファンの中では、ベートーヴェンの9つの交響曲の中で、「最もバランスがいい曲」と評されているそうです。
特に1楽章は1つのリズムをひたすら使い続けていて、聴いているとだんだんハイになってきます。
景気よく朝をはじめたい時にぴったりでしょう。
朝はゆったりと…目覚めに優しいクラシック音楽
さて、朝は優雅にきれいな曲が聴きたい時もありますね。
そんな朝にぴったりの優しくゆったりとした曲を紹介していきましょう。
グリーグ:ペールギュント第1組曲より「朝」
この曲は、戯曲「ペールギュント」のために書かれました。
これは夢見がちで自由奔放な主人公ペールが、一攫千金を夢見て世界に旅立つ冒険物語です。
長い旅を経てお金持ちになったペールが、朝起きてみたら宝は奪われ、砂漠に残されていた…そんな朝が音楽で描かれています。
どん底で迎えた朝にも希望を感じる、すがすがしい作品になっています。
アンダーソン:シンコペーテッド・クロック
この曲は、1946年、アメリカのアンダーソンの作品になります。
タイトルのシンコペーテッドとは、リズムや拍をずらしてメリハリをつける方法のことです。
曲の中では、打楽器のウッドブロックがコツコツと時を刻みます。
そして、途中からシンコペーテッド独特のコミカルさとユーモアを生みだしています。
ゆったりとしたリズムにのって目覚ましのベルやカウベルが登場し、聴くだけで笑顔になってくる作品です。
エルガー:朝の歌
「朝の歌」は、軽快な曲調が心地よく、聴いているうちに心が浮きたってきます。
この曲は、ヴァイオリン・ピアノなど木製楽器がもつ自然の響きを生かしていて、森や木々の緑を連想する人も多いでしょう。
ぜひ、イギリスの田園風景を思い浮かべながら、お聴きください。
エルガー:愛のあいさつ
美しい旋律のこの曲は、誰もが聴いたことがある作品でしょう。
「愛の挨拶」は、エルガーの弟子であり、のちに妻となるキャロラインのために、1888年婚約の贈り物として捧げた曲です。
たっぷりとした低音のリズムに、滑らかなメロディーが湧きでて曲が始まります。
全編にうっとりした気分にあふれ、だんだんと感動が高まってくるような魅力的な作品です。
J.S.バッハ:G線上のアリア
この曲は、J.S.バッハの作品の「アリア」を編曲したもので、クラシック音楽の中でも不動の人気を誇る名曲の1つです。
ヴァイオリンの4弦の最低音であるG線線のみで演奏できることから、「G線上のアリア」と呼ばれています。
前半はあえて「不協和音」を使い、悲しく切ないようなメロディー。
後半は一転して穏やかで温かみのあるメロディーに曲が進行し、落ち着いた和音で終結します。
偉大なるバッハのすばらしい作品の1つといえるでしょう。
サティ:ジムノペディ第1番
独創的なサティの作品の中で最も有名と言えるこの曲は、誰しも聴いたことがあると思います。
3/4拍子のゆったりとしたテンポ、飾りのない簡素な曲調そして独特の愁いを帯びた旋律が特徴です。
この曲には、気分を落ち着かせる効果があるとされ、病院などのBGMにもよく使わています。
モーツァルト:クラリネット協奏曲イ長調より第二楽章
この曲は、モーツァルトの最晩年の唯一のクラリネット協奏曲で、友人シュタトラーのために作られました。
明るさの中に澄みきった悟りの境地のような雰囲気があふれた名曲です。
簡素で静かな歌にあふれた楽章で、クラリネットの音が「聴いてる人に語りかけてくる」ような錯覚を覚えるのではないでしょうか。
ヴィヴァルディ:四季より「春」
「春」は、クラシック音楽中、最も有名なメロディーの1つでしょう。
爽やかな光がさしこむような、春の明るいイメージを大変よく伝えてくれる作品です。
曲中では、鳥のさえずりそして泉の流れ、さらには、雷鳴と稲妻、再び鳥の歌を表現しています。
ヴィヴァルディの故郷、ヴェネツィアの春をイメージしてお聴きください。
パッヘルベル:カノン
パッヘルベルのカノンは、さまざまな場面で使われています。
日常生活の中でも耳に入ってくることが多い曲です。
特に、卒業式や結婚披露宴のBGMでお聴きになったことがあるのではないでしょうか。
カノンとは、輪唱のように1つの旋律を複数のパートで追いかけながら演奏する形式のことをいいます。
優しく、穏やかで、心地よく癒される音楽です。
まとめ
朝にピッタリのクラシック音楽…いかがでしたか?
やる気のでる爽やかな音楽と、優しいゆったりした音楽とで全く違うので、ぜひ目覚めた日の気分で、選んでみてください。
ちなみにクラシック音楽を気楽に聴くならYouTubeで無料でも楽しめますが、やはり高音質で快適に聴くにはamazon music PRIMEがおすすめです。
月額500円で200万曲が聴き放題なので、クラシック音楽がお好きなら一度チェックしてみてくださいね。
あなたの大切な1日を、気持ちいい「朝活」のクラシック音楽から始めていきましょう!