ヴァイオリンといえばオーケストラの楽器、というイメージを持つ方も少なくないと思います。
でも実は、「無伴奏」といってヴァイオリン一挺だけで演奏するための曲がたくさんあるのを知っていますか?
無伴奏曲は、一人でヴァイオリンの演奏を楽しむことができるので練習にもぴったりなんですよ。
そこでこの記事では、ヴァイオリンの無伴奏曲で有名なものをご紹介します。

【必聴】無伴奏ヴァイオリンの名曲おすすめ5選


- シャコンヌ/J.S.バッハ
 - 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番/J.S.バッハ
 - 無伴奏パルティータ第3番より「ガヴォット」/J.S.バッハ
 - 無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番イ短調 「妄想」/イザイ
 - 24のカプリース/パガニーニ
 
シャコンヌ/J.S.バッハ
最初に紹介するのは、バッハの「シャコンヌ」!この曲はヴァイオリン奏者の憧れです。
まずは聴いてみてください。
この曲は「シャコンヌ」という題名で広く知られていますが、正式な題名は「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」の中の「パルティータ第2番BWV. 1004」の中の第5楽章です。
この言葉にならない切なさと魂を揺さぶられるような奥深い音が特徴で、音楽の父と呼ばれるJ・S・バッハの代表曲の1つとなっています
| 曲名 | 日本語:パルティータ第2番ニ短調 BWV1004 第5楽章
 欧文:Partita in D minor for solo violin (BWV 1004) 5.Chaconne  | 
| 作曲者 | 日本語:ヨハン・セバスティアン・バッハ
 欧文:Johann Sebastian Bach  | 
| 作曲年/初演年 | 1720年 | 
| 演奏時間 | 約14分 | 
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番/J.S.バッハ
次は、バッハの「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番」です。
この曲は全6曲の導入となっていて、次の4楽章からなりたっています。
- Adagio
 - Fuga. Allegro
 - Siciliano
 - Presto
 
聴いてのとおり、おごそかで格調高い雰囲気が特徴です。
| 曲名 | 
日本語:ソナタ第1番ト短調 BWV1001欧文:Sonata for Solo Violin NO.1 in G minor(BWV1001) | 
| 作曲者 | 日本語:ヨハン・セバスティアン・バッハ
 欧文:Johann Sebastian Bach  | 
| 作曲年/初演年 | 1720年/不明 | 
| 演奏時間 | 約17分 | 
無伴奏パルティータ第3番より「ガヴォット」/J.S.バッハ
3曲目は、同じくバッハで「ガヴォット」です。
テレビなどで耳にすることも多い、聴き慣れたあの曲という感じですね。
「ガヴォット」として知られるこの曲の正式な題名は、「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」の中の「パルティータ第3番BWV. 1006」の中の第3楽章です。
明るく、華麗な曲風が特徴ですね。
無伴奏曲の中では、最もポピュラーで広く知られる定番曲でしょう。
知られた曲の方が一般ウケするので、習得しておいて損はしませんよ!
| 曲名 | 日本語:パルティータ第3番ホ長調 BWV1006 第3楽章
 欧文:Partita No. 3 in E major for solo violin (BWV 1006) 3.Gavotte en Rondeau  | 
| 作曲者 | 日本語:ヨハン・セバスティアン・バッハ
 欧文:Johann Sebastian Bach  | 
| 作曲年/初演年 | 1720年/不明 | 
| 演奏時間 | 約4分 | 
無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番イ短調 「妄想」/イザイ
4曲目はイザイの「妄想」です。
「妄想」として知られるこの曲の正式な題名は、「無伴奏ヴァイオリンソナタ」の中の「第2番イ短調」の中の第1楽章です。
イザイの無伴奏ヴァイオリンソナタは、バッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ」を聴き作曲を決意したと言われています。
力強く、迫力のある音に思わず引き込まれますよね。
ちなみに、イザイの無伴奏ヴァイオリンソナタは全6曲からなり「妄想」は第2番になりますが、この無伴奏ヴァイオリンソナタは第6番がダントツで難しいと言われています。
興味があったらぜひ第6番もチャレンジしてみてくださいね!
| 曲名 | 日本語:無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番イ短調 第1楽章
 欧文:Sonata NO.2 in A minor 1.Obsession  | 
| 作曲者 | 日本語:ウジェーヌ=オーギュスト・イザイ
 欧文:Eugène-Auguste Ysaÿe  | 
| 作曲年/初演年 | 1924年/不明 | 
| 演奏時間 | 約3分 | 
24のカプリース/パガニーニ
最後の5曲目は、パガニーニの「24のカプリース」(または24の奇想曲)です。
24曲からなるこの作品は弾くのに高い技術を必要とするため、ヴァイオリン演奏家の間では難曲として知られています。
第1番から第24番までの曲一つ一つにさまざまな技巧が使われており、テクニックの練習に最適です。
24曲すべてをマスターしたら、ヴァイオリンの技術が格段に上がること間違いなしですね!
| 曲名 | 日本語:24のカプリース(24の奇想曲)
 欧文:24 Caprices for Solo Violin  | 
| 作曲者 | 日本語:ニコロ・パガニーニ
 欧文:Niccolo Paganini  | 
| 作曲年/初演年 | 1800年〜1810年頃/不明 | 
| 演奏時間 | 約5分 | 
まとめ

今回は、「無伴奏のヴァイオリン名曲おすすめ5選」というテーマでお伝えしてきました。
ヴァイオリンには無伴奏の名曲がたくさんあり、多数の演奏家が名演を残しています。難しい曲が多いですが、どれもこれも名曲なので弾けるようになったら楽しいですよね!
