今回は運動会でよく使われる定番の有名クラシック音楽を紹介します。
運動会と言えば種目がたくさんあるので、楽しい気分になる曲やノリの良い曲を見つけて
そのシーンごとにぜひ運動会がより盛り上がるBGMを選んでみてください。
運動会のかけっこやリレーで定番の有名クラシック音楽7選
運動会の定番「かけっこ」や「リレー」など、徒競走向きのクラッシック音楽を紹介します。
カバレフスキー/道化師のギャロップ
作曲家カバレフスキーによる組曲「道化師」第二曲です。
この曲は単独で運動会のBGMとして使われることが多く、日本の運動会では「天国と地獄」に並んでよく使われる曲の一つです。シロフォンの音色が印象に残る1曲です。
オッフェンバック/喜歌劇「天国と地獄」より”カンカン”
オッフェンバックのオリジナル版には序曲がないのですが、1860年のウィーン初演(ドイツ語版)のために、カール・ビンダー(ドイツ語版) が劇中の曲を編曲して作成した曲です。
3部構成で、特にこの第3部「カンカン(ギャロップ)」が有名です。
段々にエンジンのかかるような出だしのこの曲は、競争競技にピッタリです。
ネッケ/クシコス・ポスト(クシコスの郵便馬車)
作曲家ヘルマン・ネッケがピアノのために作った曲です。
グロッケンとフルートのユニゾンは曲に華を添えていています。
パーカッションも珍しいものを使っていて、一曲の中にたくさんの発見のある曲です。
運動会の音楽と聞いた時に、まず思い浮かぶ曲ではないでしょうか。
アンダーソン/ラッパ吹きの休日
ルロイ・アンダーソンによる楽曲で、明るく軽快な曲調になっています。
全体的にとても華やかな曲調で、多くの人はよくご存知の曲ではないでしょうか。
トランペットの活発なメロディーラインが印象的ですね。
ハチャトゥリアン/「ガイーヌ」より”剣の舞”
アラム・ハチャトゥリアンによる楽曲です。バレエ「ガイーヌ」の再終幕で使われています。
力強く躍動的な印象のこの曲は、何かに急かされているような感覚にもなります。
まさに徒競走のBGMにはピッタリの一曲です。
ロッシーニ/歌劇「ウィリアム・テル」序曲
ジョアキーノ・ロッシーニ作曲のオペラ「ウィリアム・テル」の序曲です。
スイス軍隊の行進でトランペット、ホルン、ティンパニーのファンファーレのあと、弦楽器の弓が馬のギャロップのように弾むところが、演奏を見ていても楽しい曲です。
ビゼー/歌劇「カルメン」より”第一幕への前奏曲”
ジョルジュ・ビゼーによる楽曲です。
テレ朝系『ビートたけしのTVタックル』のオープニングテーマで使われていますね。
トランペット・ホルン・ティンパニーによるファンファーレで始まるこの曲はギャロップ調の行進曲で、盛り上がりマックスで曲が終わる構成になっています。
開会式とか行進のBGMによく使われるクラシック音楽5選
入場行進などにおすすめの行進曲を中心に紹介します。
エルガー/「威風堂々」第1番
初代準男爵サー・エドワード・エルガーが作曲した管弦楽のための行進曲集です。
第1番の中間部の旋律は特に有名で、イギリスでは第二の国歌として愛されています。
晴れやかな楽曲で、のびのびとした大らかさの感じられる一曲になっています。
シュトラウス/ラデツキー行進曲
ヨハン・シュトラウス1世作曲の行進曲です。
帝政が廃止された現在のオーストリア共和国でも国家を象徴する曲であり、国家的な行事や式典でたびたび演奏されています。
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるニューイヤーコンサートでは、1958年以降は2005年を除いて、毎年プログラムのアンコールの最後の曲として、必ず演奏される曲として知られています。
スッペ/軽騎兵序曲
※入場行進に使えるのは2分33秒くらいから
フランツ・フォン・スッペ作曲の喜歌劇「軽騎兵」の序曲です。
オペレッタ全体で演奏されることはあまりなく、この序曲のみで演奏されることが多いです。
閲兵式を思わせるような、トランペットの勇ましいファンファーレが特徴的です。
スーザ/星条旗よ永遠なれ
元アメリカ海兵隊音楽隊隊長のジョン・フィリップ・スーザが作曲した行進曲で、スーザの楽曲のうち最もよく知られている曲の一つです。
シエナ・ウィンドオーケストラではアンコールの定番になっていて、曲の終盤は会場全体で手拍子を入れて、会場のみなさんも一緒に参加して盛り上がれる曲です。
ワーグナー/双頭の鷲の旗の下に
ヨーゼフ・フランツ・ワーグナーが1880年代(1902年という説も)に作曲した行進曲です。
『双頭の鷲の下に』と呼ばれることもあるそうです。
明快かつリズミカルな曲調で、中間部の木管楽器の流れるような滑らかなメロディーラインも注目して欲しいところです。
パン食い競争や障害物競走におすすめの楽しいクラシック音楽
ここでは運動会の中でもバラエティ的要素がある競技に最適なクラシック音楽を紹介します。
シュトラウス2世/トリッチ・トラッチ・ポルカ
ヨハン・シュトラウス2世が1858年に作曲した楽曲です。
出だしから軽快で威勢が良い曲調なので、楽しい競技にピッタリですね。
ストリングスと管楽器とのアンサンブルが良い音色を作り出している曲です。
アンダーソン/クラリネット ・キャンディ
題名の通りクラリネットを主として、ユニゾン、アンサンブルを巧みに用いた楽曲です。
2/2拍子の活気にあふれた曲なので、気分が上がること間違いなしです!
クラリネットのメロディーラインを他の管楽器やパーカッションが良いバランスでサポートしているので、とても聴きやすい演奏になっています。
リムスキー=コルサコフ/熊蜂の飛行
ロシアの作曲家リムスキー=コムサコフが作曲した楽曲です。
木管楽器弦楽器の演奏技術も際立つ曲で、何かが迫ってくるような曲調は競争種目にピッタリです。
チャイコフスキー/「くるみ割り人形」より"トレパック"
ロシアの作曲家チャイコフスキーによるバレエ音楽くるみ割り人形の中の楽曲です。
トレパックは軽やかなテンポと爽快なメロディーで構成される曲です。これから始まるぞ!というわくわく感を感じられる曲調なので、運動会の種目の中でも特にリレーなどの団体競技のみんなの期待を背負っているような種目に使うと良いかもしれませんね。
アンダーソン/タイプライター
ルロイ・アンダーソンが1950年に作曲した管弦楽曲です。
タイプライターが演奏で使われていたり、途中ベルの音が入ったりとユーモアある曲です。
始まりから爽やかな晴天をイメージ出来るようなメロディーになっています。
ちょこっとマイナーだけど運動会に合ってるはず!なクラシック音楽
ここでは知名度が少し落ちますが、知っていて損はないクラシックの名曲で運動会で使えそうな曲を紹介します。
グリンカ/歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
この楽曲はミハイル・グリンカが作曲したオペラです。
アップテンポで曲が進んでいき、非常にスピード感のある曲調になっています。
全体的に疾走感のある作りになっている曲なので、運動会のBGMとしてはシチュエーションに合わせてどこの部分をとっても使える曲ではないでしょうか。
アンダーソン/フィドル・ファドル
前で紹介したルロイ・アンダーソン作曲の楽曲です。
この曲も全体的にアップテンポで曲が進んでいきます。
何度も同じメロディーを繰り返す部分もあって耳に残りやすい曲です。
シュトラウス2世/常動曲
シュトラウス2世が作曲した管弦楽曲です。『無窮動』(むきゅうどう)とも呼ばれているそうです。
この曲は常動曲という名の通り、何回でも最初から繰り返し演奏できるように作られた楽曲になっています。
聴き心地の良いメロディーラインで競技の始まる前のBGMとして使うと良いかもしれません。
おまけ:表彰式にはやっぱりこれ
ヘンデル/「ユダス・マカベウス」より”見よ、勇者は帰る”
運動会の表彰式といえばこの曲ですね。重厚感のある演奏で金管楽器の音が華やかさのある曲になっています。
日本では表彰式で使われることが多く、皆さん一度は耳にしたことのある曲ではないでしょうか。
運動会の最後に欠かすことのできない曲ですね。
まとめ
この記事では、運動会がより盛り上がるようなBGMとしておすすめの楽曲を紹介しました。
一度は聴いた事のある曲も多かったのではないでしょうか。
シチュエーションごとに代わる競技ごとのBGMをぜひ参考にしてみてください。